イーライ・ロス監督の長編デビュー作。観たかった。
この頃から、グロさと人間のどうしようもない身勝手な残酷さ全開。そして何よりこの監督の魅力はやはり、いちおうホラー映画なのに真顔で笑わそうとしてくるところ。
いったんそちらのスイッチが入ってしまうと、すごく可笑しいのに眼の前では凄惨な状況が展開していて、自分の感情をどう取り扱ってよいのかわからない状態になる。
本作は人里離れた山小屋に泊まりにきた男子学生3人、女子学生2人が次々と感染症に見舞われる話。プラス近辺で出会う人みな、どこかヘンで凶暴性むき出しな感じで、何か起きたらタダではすまない感じがみなぎってる。そしてじっさいタダではすまないわけだけれど。
最後の最後までどす黒いユーモアに満ちていてた。ただでさえ凄惨なのに、さらにはるかに凄惨な事態が生じるだろうことを仄めかして本作は終わる。
(ストーリーとは関係ないけど、ホラー映画とコントラバスの相性ってすごくいい。コントラバスの不協和音のうえに、金属的なバイオリンの単調な音が入ってくるとヤバい。身構える)
読書状況:読み終わった
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DVD
- 感想投稿日 : 2022年7月15日
- 読了日 : 2022年7月15日
- 本棚登録日 : 2022年7月15日
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