面白いのは、ドレフュス事件の独特な解釈です。ドレフュスの親族や有力ユダヤ人は、フランス国民としての権利を主張せず、ユダヤ人であるために不当な迫害を受けたのだから、ユダヤ人としての権利を主張したために、賎民の立場を強いられたユダヤ人を明るみにだし、ユダヤ人一般への迫害をエスカレートさせるきっかけになったと分析しています。ただ、当時の行商や未熟練労働に携わる貧しいユダヤ人は、東・中央ヨーロッパ、ロシアに居住しており、第2部の「帝国主義」の内容とどうつながるのか、頭を悩ませております。
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- 感想投稿日 : 2010年5月12日
- 読了日 : 2010年5月11日
- 本棚登録日 : 2010年5月11日
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