グローバル・グリーン・ニューディール: 2028年までに化石燃料文明は崩壊、大胆な経済プランが地球上の生命を救う

  • NHK出版 (2020年2月25日発売)
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第三次産業革命をグリーン・ニューディールと定義し、グリーン電力と、IoTによる効率化によって、脱炭素エコノミーを目指すことが必要としている。インフラ整備のための資金には、社会責任投資を指標として年金基金などを活用することで賄う。

自然エネルギーを限界費用ゼロ・エネルギーとしているが、それはエネルギー源のみに適用されるものであり、設備の製造・廃棄といったライフサイクル全体で考えたときの費用については考察されていない。ベースロード電源の不在は蓄電池によって賄える可能性もあるが、これについても製造のための資源・エネルギーの確保については未検討。EUと中国が蜜月のときに書かれた内容であるので、地政学的なリスクについても過小評価されている。全体的にナイーブな議論である印象を受ける。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2022年4月17日
読了日 : 2022年4月17日
本棚登録日 : 2022年4月17日

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