中国が国際世論の隙をついて尖閣諸島を手中に収めようとしたらどうなるかをシミュレートしたクライシスノベル。
前半のクライマックスは海保と中国の漁船に偽装した人民軍の魚釣島上陸の攻防、後半は一転して尖閣を国際政治の舞台でどう正当性を持たせながら確保して行くかが描かれる。
もしもを描いているので、そんなバカなという設定もそこかしこにあることはあるが、こういう小説にありがちな「攻められたんだから報復して以上終わり」ではなく、物事の展開を丹念に描いている点は評価できるのではないかと思う。中国がそこまで綿密に、かつ徹底した行動を取れるか、アメリカはそこまでコケにされて黙っているか、といったあたりは違和感を拭えないのだか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年3月15日
- 読了日 : 2014年3月15日
- 本棚登録日 : 2014年3月13日
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