尖閣喪失 (中公文庫 お 67-7)

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年6月22日発売)
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本棚登録 : 136
感想 : 15
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中国が国際世論の隙をついて尖閣諸島を手中に収めようとしたらどうなるかをシミュレートしたクライシスノベル。
前半のクライマックスは海保と中国の漁船に偽装した人民軍の魚釣島上陸の攻防、後半は一転して尖閣を国際政治の舞台でどう正当性を持たせながら確保して行くかが描かれる。
もしもを描いているので、そんなバカなという設定もそこかしこにあることはあるが、こういう小説にありがちな「攻められたんだから報復して以上終わり」ではなく、物事の展開を丹念に描いている点は評価できるのではないかと思う。中国がそこまで綿密に、かつ徹底した行動を取れるか、アメリカはそこまでコケにされて黙っているか、といったあたりは違和感を拭えないのだか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年3月15日
読了日 : 2014年3月15日
本棚登録日 : 2014年3月13日

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