すべての疲労は脳が原因 2 超実践編 (集英社新書)

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  • 集英社 (2016年12月16日発売)
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感想 : 33
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前著と構成も内容も似ていて、反復には良いが、既視感たっぷり。終盤のゆらぎの話で、その表現の不確かさまで思い出す。葉っぱをちぎって緑林の香り、グランピングが良いよね、と言われれば、その通りだと思うが、リラクゼーションとして体感的に会得している事象は、そもそも言わずもがななのかも知れない。まあ、共感はする。

疲労は肉体的なものというよりも、脳で起こる。自律神経の中枢、つまりコントロールセンターが疲労を起こすが原因。主張は一緒。ただ今回は、実践編だけあって、次のような、生活のヒントがあった。

加齢とともに喉の渇きを感じる脳機能が低下。また腎臓の機能が落ち尿が薄くなって体液が失われやすい。腎臓による水分と電解質の再吸収能力が落ちるためだ。寝る前に一杯の水を飲むことが効果的。

カルシウムがイライラの解消になるというのは誤解。カルシウムが体液に溶けているのは1%程度。99%は骨や歯。カルシウム不足は骨粗鬆症を齎すが、イライラには影響しない。ホットミルクは、温かさが副交感神経に作用しているだけ。マグネシウムをカルシウムの半量は摂らないと、骨からカルシウムが溶け出す、カルシウムパラドックスが起こり、骨粗鬆症や動脈効果に。これは、食事で防ぐ。

身体の右側を下にして寝るのが良い。胃の入り口が受けになり、胃の内容物が移動しやすくなる。結果、消化吸収の働きに良いため自律神経の負担が減り、疲労回復に繋がる。

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感想投稿日 : 2022年10月13日
読了日 : 2022年10月13日
本棚登録日 : 2022年10月12日

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