子どもの「心の病」を知る

著者 :
  • PHP研究所 (2005年9月16日発売)
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感想 : 17
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kindle unlimitedより。古臭い漫画ばかりの同サービスに、岡田尊司があるのかと感動。一体どんな基準で対象が選ばれているのか興味がある。と、同時に毎月の支払いに耐えうるサービスなのだろうか。

子供の心の病、とあるが、それが性格によるものか、病気なのかは読んだ後も理解できたとは言えない。あらゆるものに、恐らくは無理やり病名をつけられるのではないか。そしてそれは、患者本人なり、周囲の人間なり、もしかすると医者なり、病名を宣言したい人たちが、今日から病気だ、という線を引くのではないだろうか。ある意味では程度問題だからだろう。当然、治療が必要な事は分かる。しかし、それが性格だとすれば、ロボトミー手術のような一抹の不気味さがあるような気がするのだ。

心の病とは厄介である。人間を構成する最重要な要素は、能力ではなく、嗜好も含めた性格だからだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年1月9日
読了日 : 2017年1月9日
本棚登録日 : 2017年1月9日

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