目に見えない「エネルギーフィールド」があらゆるものを実現してくれて、しかもそれが100%頼りになる。
量子物理学では場(フィールド)のことを「物理的な世界に影響を与える、目に見えない動く力」と呼ぶ。本書では「可能性のフィールド(FP)」を活用する方法を体験を通して学ぶ。
そもそも人が自分で考えたと思っていることは、昔に誰かが言っていたことであり、実は私達の意識は、五歳になるまでに聞いた他人の言葉や経験に左右されている。
例えば、「赤毛の人がいない」と思っていれば、目の前を赤毛の人が通っても認識できない。ただし「赤毛の人がいる」と認知を改めた瞬間から認識できるようになる。
世の中の多くの人は、何かしらの不足を感じているが、それもあることに気づいていないだけである。
そこで大事なのは意図を持つこと、欲しい物を明確にイメージし、意識を集中すること。そうすると欲しい物が形になって現れる。
このときに、注意するべきことがいくつかある。
例えば、「自分にはどこか問題がある」という意識を捨てることや、欲しい物を手に入れるのは難しいと思いこんでいる。
もしくは、欲しい物を願うと同時に不安なことを考えているかも知れない。思考が現実になるのであり、不幸なことを考えていればそれも現実となる。
欲しい物だけに全神経を集中することが大切である。このときに大切なのが、「お金持ちになる」のように未来形で考えるのではなく、「自分は金持ちだ」とすでにあることを感じることに意識する。前者の場合は、現状がなりたい状態でないことを示しているため、それを実現してしまう。後者では、既に持っている豊かさ(例えば家族や友人の存在、今持っている他のもの)に目を向けることで今ある豊かさを体験できると同時に、自身のアンテナが欲しい物をキャッチできるようになる。
また、FPを使うには訓練が必要である。ゴルフのやり方を知っただけでゴルフの達人になれるわけではないのと同じように、FPの存在や活用の仕方を知っても、思うように使えるようになるには訓練して身につける必要がある。そういう意味でいうと直ぐにできないからと言って悲観する必要はない。大切なのは確信し続けることである。
FPを存分に使うには、今の自分で足りていることを信じることが大切。
FPの使い方は基本的には、「思い」「期限を切る」のみ。
「思い」は願いではなく、「そうなると確信している」ことである。キリストたちが使っていたアラム語では、askに当たる単語は、お願いよりもさらに強い「要求する」という意味を持つ。当然の権利として要求する、そのくらい感覚で「思う」ことが大切である。
また、FPや神は電気と同じような存在で、電気は誰がコンセントプラグに指しても使えるものである。疑う気持ちを捨てて、「思い描いた状態になることを確信している」ことが大切である。
そして一度目標を定めたらあとは考えるのをやめ、意図を送り出して流れに任せれば良い。
自分で意図を定めきれない場合にも、どうしたらよいかをFPに問い、24時間待てば良い。
個人的に、雑学として面白かったのはアブラカダブラは魔法の言葉ではなく、キリストやその弟子たちが使っていたアラム語で「私は自分の話す言葉で想像する」、つまり「私の言うとおりになれ」という意味のとても力強い意味を持つ言葉とのこと。
- 感想投稿日 : 2020年5月2日
- 読了日 : 2020年4月30日
- 本棚登録日 : 2020年4月30日
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