おかあさんの扉3 三歳児デヴュー!! (オレンジページムック)

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  • オレンジページ (2014年2月1日発売)
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感想 : 27

元同僚さん(子持ち)から「笑えるでー」と貸してもらったマンガ。伊藤理佐が40歳で出産して、それからの子育て話を描いたもの。笑った笑った。ぶふふーと笑いながら読んだ。子どもが生まれてからのネタは、たまに週刊文春の1コママンガ(「おんなの窓」)で読んだりもしていたが、オレンジページのこんな連載もあったのか!

娘・あーちゃん(仮名)が、うまれて、1歳をむかえ、2巻では2歳になり、3巻では3歳児。妹は(いま下の子が2歳)、こんな風なコドモの相手をしているのかなあと想像もしながら読んだ。

夫(吉田戦車)が「オットの人」と表現されているのもおもしろかった。このマンガには、合間に「おとうさんの扉」と題して、吉田戦車のコラムがはさまっていて、例えばこんなことが書いてある。

▼伊藤理佐が描く「オットの人」はどれくらい自分か、と考えると、本人的には40%ぐらいではないかと感じている。
 伊藤は70%ぐらいに思っているかもしれないが、どちらにしろ「これはフィクションのおれだ」と思わないと読んでいられない気分になることがある。マンガとしてはおもしろいが、自分なんか見たくない、という暗い気持ちがちらりと顔を出す。(1巻、p.17)

その「オットの人」も、娘・にゃーちゃん(仮名)をネタに、『まんが親』というマンガを描いてるのだそうだ。

・吉田戦車『まんが親』ビッグコミックススペシャル
・吉田戦車『まんが親』2ビッグコミックススペシャル 
・吉田戦車『まんが親』3ビッグコミックススペシャル

娘に与えた仮名がそれぞれ違うことについては、オットの人が「おとうさんの扉」で書いている。
▼…その娘の仮名は、この漫画では「あーちゃん」となっている。私の『まんが親』の中では「にゃーちゃん」であり「どうする、統一する?」と相談はした。
 「むしろ同じじゃないほうが仮名っぽくていい」
 という、わかったようなわからないような理由で『おかあさんの扉』ではあーちゃんになった。
 同じ人間を描いているのに、伊藤と私では当然ながらとらえ方が違い、ぜんぜん別のキャラに思える時がある。それが作風というものであり、それでいいと私も思う。(3巻、p.38)

同じ「コドモの人」を、おとうさんの人はどんなふうに描いているのか、こっちのマンガもちょっと読んでみたい(「おとうさんの扉」が挟まった『おかあさんの扉』も、ちょっとした視点の違いが垣間見えるけど)。

伊藤理佐は自分と同い年だけに(もちろん個人差はあるだろうが)、体力あるぅ~と思った。そして、伊藤理佐の実家の父や母、あるいは夫(吉田戦車)の父や母が「孫の相手をする」ところは、ウチの父(孫の相手や子守りを全く期待できない)と比べて、すげ~こんなこともしはるんかーと思った。

どっちかというと、ウチはもう父ちゃんの守りが?という感じなので、妹が子どもを連れて実家へ帰ってきても、伊藤理佐が実家へ帰ったときのように、親に子どもの守りをしてもらって昼寝とか、ご飯つくりも洗濯もしなくていいとか、そんなのは「できない」ので、実家へ帰ってこんなふうにできる人もおるねんなーとも思いながら読んだ。そっちのほうが多数派なんかな~(妹が、たまに、そういう実家のある友人のことをうらやましそうに言うことがある)

(6/10了)

*オレンジページのサイトで、各巻の一部が「立ち読み」できる
1巻 http://www.orangepage.net/books/705
2巻 http://www.orangepage.net/books/776
3巻 http://www.orangepage.net/books/872
(1巻と2巻は表紙と目次のみ、3巻は何ページか読める)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人に借りた
感想投稿日 : 2014年6月13日
読了日 : 2014年6月10日
本棚登録日 : 2014年6月10日

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