悪の華にくちづけを (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房 (2008年9月19日発売)
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本棚登録 : 91
感想 : 22
3

☆3.5

準男爵の長女ジェシカは弟が悪名高い放蕩者デイン侯爵と付き合い堕落しているとの知らせを受けパリへと乗り込む。

RITA賞受賞、トップ100ロマンス三連覇など評価が高い作品。
醜い容姿と両親の不和により子ども時代に誰にも愛されなかった心の傷を抱えたまま大人になったヒーロー。
ロマンスと思いきや途中からヒーローのインナーチャイルドを癒すお話みたいだった。
なかなか疑り深く自分を守る為にヒロインを遠ざけたり傷付けたり、でも誰よりも救いを求めていたのかも。
ヒロインはいざという時の行動は激しいのだが、非常に大人で忍耐強く慈愛に満ちていた。
ヒロインは彼にとって天使、女神、いや運命の女性だったのだろう。
関連作があまり翻訳されていないようで残念。

Lord of Scoundrels 1994

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ロマンス
感想投稿日 : 2021年12月31日
読了日 : 2021年12月31日
本棚登録日 : 2021年12月31日

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