LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

制作 : 川本裕子 
  • 日本経済新聞出版 (2013年6月26日発売)
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感想 : 423
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TEDでの講演の映像を見て、かなり気になる内容だったので、自分自身のキャリアに迷っていることもあり、手に取りました。
この本は女性に向けた、キャリア指南の本だと思いますが、男の自分が読んでも相当に面白く、読む価値のある本だと考えました。ビジネスであっても、半分が女性であることには変わりませんからね。

。未だに多くの職場で蔓延する女性への不当な扱いには、女性自身の問題もある、と述べています。そして時には敵は他の女である、と。
このような事例を見ると、アメリカでも日本と大きな差がない現状があるのだな、と非常に意外に感じました。確かに冒頭で書かれるように、日本での女性トップは非常に稀ですが、アメリカでも極少数であり、日本の女性と同じような、仕事でのキャリアと母親としての生活の両立、という悩みを抱えている、と。

~~自分の成功ががむしゃらにがんばった結果であり、他人に助けてもらったおかげであり、運にも恵まれたことはよく知っている。(中略)自分にチャンスを与えてくれ、支えてくれたたくさんの人たちにはいくら感謝しても足りない。自分の力だけでは何もできない。
だが自分がこれから成長し、可能性を拡げていくためには、自分自身をもっと信じなければならないこともわかっている。~~

この部分が特に印象に残りました。サンドバーグ氏はスーパーウーマンと呼んで違和感ない超人的な女性です。彼女の実体験に基づいたエピソードが多く、「それはあなただからだよ…」と思う部分もありますが、そういった意見にも、理性的に耳を傾けている、と感じます。多様な価値観を認めた上で、それでも女性に一歩進む(LEAN IN)ことを進めています。
サンドバーグ氏は決して女性にお説教を垂れているのではなく、勇気づけようと、この本を書いたのでしょう。

実際に私は就職活動を通し、周りの優秀な女性の多くが、あまり野心的とは言えない仕事を選択したのを不思議に思っていました。しかしその中でも、サンドバーグ氏のように、LEAN INしてほしいと感じましたし、そういった女性を応援する立場でありたいと思います。自分自身のジャングルジムなキャリアも目指しつつ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: キャリア
感想投稿日 : 2014年4月20日
読了日 : 2014年4月19日
本棚登録日 : 2014年2月6日

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