黄昏の岸 暁の天 十二国記 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年4月13日発売)
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本棚登録 : 2583
感想 : 183
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泰麒の危機にこれまでのキャラクターが総揃いする話。各国の王と麒麟が慶に集まってくるのもワクワクする。他国には介入しないという考え方があるのにみんなに心配される泰麒はやっぱりそれだけなにか特別な存在なんだろうと思わされます。

天命によって王が選ばれ、麒麟は民の具現化といわれる十二国記の世界。でも麒麟が選んだ王が国を荒廃させ民が苦しむこともしばしば。また大綱に決められた決まりに反すると王と麒麟は失われてしまう。国と民のためにあるはずの天命とはなんなのか。大綱に沿って裁きを下すのは誰なのか。そもそも天は神は本当に存在するのか。
そんな問いに陽子や李斎は悩む。

立場や大切なものがそれぞれ異なるし、タイミングによっても正しい振る舞いは変わってしまう。良いとか悪いとか一概に判断できるものじゃない。

戴国の今後がめちゃくちゃ気になります。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月24日
読了日 : 2022年4月24日
本棚登録日 : 2022年4月24日

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