心象風景と客観的な状況との乖離に関し、映像媒体で表現するのは難しいことが伝わってくる本巻。
そもそも、マンガとアニメ版とで同じシーンであるのに、アニメ版では異様に見えた一方、原作マンガではコメディ描写に見えてきたところがある。
その理由は判然としない。が、そもそも映像は流れていく連続性ある媒体で、同じ場面に漂う、異なる意味合いを切り取りにくい…。
一方、マンガの場合、描写を見開き頁ごとに180度逆転させることで、哀・楽の切り替えスイッチ(つまり主客の切り替えスイッチ)を働かせ得る。
ゆえに、先の主観・客観の区分、切り分けがより容易なのでは。そう感じさせる第3巻。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2016年12月10日
- 読了日 : 2016年12月10日
- 本棚登録日 : 2016年12月10日
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