北極にマンモスを追う 先端科学でよみがえる古代の巨獣 (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版 (2012年11月22日発売)
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感想 : 2

2012年(底本2004年)刊。著者は東京慈恵会医科大学教授。絶滅したマンモスがシベリアの永久凍土で保存されていた。特に、軟組織の保存は他に類例を見ない。本書は、ソ連に存在したマンモス発掘の苦闘、発掘したマンモスの調査と結果、一般に広めるべく「愛・地球博」で公開するまでの奮闘等を、具体的にリポートする。学術的な言い回しが少なく、判りやすいが、他の同時期の生物との関係、生態系や環境考古学との連関は記載薄。医学的な検査技術が、考古学的分析手法に応用されている点(特に軟組織の分析)はなかなか面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月23日
読了日 : 2017年1月23日
本棚登録日 : 2017年1月23日

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