短編三本。
ホロ目線の短編に爆笑。
コメディの要諦は、様々なギャップを如何に上手く見せるかだが、これをよく認識している作家さんだと伝わる佳品。
ここでは、好意を持ち合っているのに素直になれない男女の意識と認知の違いだ。
合理的と言いつつ、ロレンス一杯のホロの頭の中。ロレンスしか見えていない、いや見ていないホロ。あそこまで凝視出来るから気づきが多い。そんなホロ。
一方のロレンス。仕事など他のことも考えていることが多い上、ホロの笑顔や姿態など外見に意識が向きがち。
こんな2人には認識に差が出て当然だ。だからこそ、ホロは激怒し、ロレンスはあたふたする。それが恋愛初期の可笑しみを倍加されるのだ。
そして「我輩は犬である」を地で行く短編もなかなか楽しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月20日
- 読了日 : 2016年12月20日
- 本棚登録日 : 2016年12月20日
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