1994年刊行。
かなり前の書籍であるが、単なる通史的な叙述をせず、テーマ的な叙述がなされる。
具体的には、クルアラーン、ハーディスの意味合いや成立、ムハンマドによるイスラム教成立から正統カリフ、ウマイヤ朝、アッバース朝の栄枯盛衰過程、シオニズム運動・イスラエル建国に対するイスラムの立場、カリフ制崩壊後、現代におけるイスラムにおける制度の模索等である。
事件の時系列的な羅列でなく、登場人物の息遣いを感じられる内容なので、高校生がイスラム史・中東史を学ぶ際の背景的な知識となり、無味乾燥な記憶作業の一助となる書といえそう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月3日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2017年1月3日
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