不勉強が身にしみる 学力・思考力・社会力とは何か (光文社新書)

著者 :
  • 光文社 (2005年12月13日発売)
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本棚登録 : 499
感想 : 63

2005年刊。著者は歯学博士兼文芸評論家。主として大学への受験勉強の内容を学ぶ意義を各科目毎、さらには、学習自体の意義をも解説。著者の自省も踏まえられる一方、叙述は著者の教養に彩られており、非常に心に落ちる良書である。「ごまかし勉強」(藤澤伸介著)が批判する学習法を、当該書と同様に批判し、内容はまとも。新書を中心に掲げられている参考文献も良いものが多い。ちなみに、①梗概本の功罪、②歴史小説で歴史は学べない、③暗記数学は接触時間増、多様な解法の習得という「理解」に通じる意義がある等、他書の補完ともなりうる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2017年1月4日
読了日 : 2017年1月4日
本棚登録日 : 2017年1月4日

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