2005年刊。著者は歯学博士兼文芸評論家。主として大学への受験勉強の内容を学ぶ意義を各科目毎、さらには、学習自体の意義をも解説。著者の自省も踏まえられる一方、叙述は著者の教養に彩られており、非常に心に落ちる良書である。「ごまかし勉強」(藤澤伸介著)が批判する学習法を、当該書と同様に批判し、内容はまとも。新書を中心に掲げられている参考文献も良いものが多い。ちなみに、①梗概本の功罪、②歴史小説で歴史は学べない、③暗記数学は接触時間増、多様な解法の習得という「理解」に通じる意義がある等、他書の補完ともなりうる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2017年1月4日
- 読了日 : 2017年1月4日
- 本棚登録日 : 2017年1月4日
みんなの感想をみる