登場人物の語りがあるし、かつ参考文献の開示もないので、本書が歴史書でないことは明らかだが、小説にしては斬新さに欠ける。また、長政が信長を裏切った理由を、著者自身判らなかったと文章内で明示しており、小説としては失格。正直、短慮でも、怒りでも、深謀遠慮があったでも、父に義理立てしたというのでもかまわない。小説なのだから。まあ、元来、この文庫レーベルはこういうどっちつかずの、毒にも薬にもならない書が多いが…。歴史上の登場人物、事件すら知らない人向けかも。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年1月21日
- 読了日 : 2017年1月21日
- 本棚登録日 : 2017年1月21日
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