百田尚樹『殉愛』の真実

  • 宝島社 (2015年2月23日発売)
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本棚登録 : 238
感想 : 37

後妻対前妻の子という遺産分割紛争なら他にもありがち。また、ライセンサーの権利・価値の維持・保全を目指す歌手の遺族側vs.ライセンシー・これを欲するビジネス側という対立なら他にも散見される(美空ひばりも同じだったか?)。しかし、そこにベストセラー小説家の偏頗な提灯本が混入したらどうなるか?。これらの複合が、たかじん氏の権利保全関連トラブルを特異にする。反小説家側から書かれた本書は、さらに小説家の書くノンフィクションの注意点も浮き彫りにし、かつ小説家の権利を利用したいTV局・出版社の腰の引け方や問題点も暴露。
ところで、百田氏「探偵ナイトスクープ」の構成作家だったとは…。全然知らなかった。最近は全く見てないけれど…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2017年1月23日
読了日 : 2017年1月23日
本棚登録日 : 2017年1月23日

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