原作1956年刊行。1959年公開。◇若い妻を娘の婚約者に寝取らせようと画策する初老の男。それと知りつつ背徳の関係に耽溺していく女、年上女の色香に魅惑されつつも、資金援助を期待し母娘間を泳ぐ若手医師。とまあ一癖二癖あるキャラと彼らの歪さに圧倒される。市川監督の芝居の付け方(50年代特有かも)は?だが、それを置いても魅了される逸品。また、寝取られ性癖や属性は現代特有でないことを本作が物語っている。◇それにしても、京マチ子という女優さんの凄味は筆舌に尽くしがたい。エロと魔性にエグ味を兼備する人を私は知らない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
劇場映画
- 感想投稿日 : 2018年9月15日
- 読了日 : 2015年11月20日
- 本棚登録日 : 2018年8月20日
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