小野不由美さんの「残穢」に出てきて気になっていたもの。シリーズで沢山出ていてどれから読むか迷った。
名前だけは知っていたシリーズだけど、取材に基づいた「実話会談」だったとは知らなかった。36本のエピソードが数ページずつ載っている。読み始めて「え?これほんとに実話?」というくらい、凄い話がたくさん。。。
自分自身、幼い頃は何か暗闇に気配を感じたりすることはあったけれど、今は全然そんなこともなくなってしまって「見えない」側の人間なのだと思う。この本も怖いとは思いつつも、どこか現実の話とは思えず淡々と読み切ってしまった。でも「見える」側になってしまったら、この本を読む限り恐ろしいことこの上ないので、一生見えない側でありたい。。。
フィクションと違って、初めから終わりまで全てが語られすぎていないことで生じる「余白」の部分が色々と想像力を掻き立てられて、また違った面白さがあるということが分かった。
一つひとつが数ページで完結するので、長編小説の様に前の出来事を覚えている必要がないのが移動時間・隙間時間に読みやすかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月16日
- 読了日 : 2020年11月16日
- 本棚登録日 : 2020年11月16日
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