天上の葦【上下 合本版】 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2019年11月21日発売)
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本棚登録 : 140
感想 : 14
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渋谷のスクランブル交差点で1人の老人が空を指差して亡くなった。この奇怪な行動の謎の解明に動く、鑓水、繁藤。一方、行方不明の公安職員を探す相馬。別々の依頼が途中で一つになり、物語は報道業界から政界、過去の歴史など様々な要因が絡み合い、物語が深まっていく。今まであまり語られなかった鑓水の過去にも触れており、彼が今回の事件にこだわるワケも少しずつ語られていました。
最初読み始めた時は、老人の行動が全然理解できませんでしたが、読み進めその理由が判明した時、拙い言葉しかでてこないのが残念ですが、とても感動しました。情報があふれ嘘も本当も入り混じる現代において、警鐘を鳴らすような作品でした。文量は上下巻に分かれているだけあって多く、読むのに時間がかかりましたが、とても面白かったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2021年1月1日
読了日 : 2021年1月1日
本棚登録日 : 2021年1月1日

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