渋谷のスクランブル交差点で1人の老人が空を指差して亡くなった。この奇怪な行動の謎の解明に動く、鑓水、繁藤。一方、行方不明の公安職員を探す相馬。別々の依頼が途中で一つになり、物語は報道業界から政界、過去の歴史など様々な要因が絡み合い、物語が深まっていく。今まであまり語られなかった鑓水の過去にも触れており、彼が今回の事件にこだわるワケも少しずつ語られていました。
最初読み始めた時は、老人の行動が全然理解できませんでしたが、読み進めその理由が判明した時、拙い言葉しかでてこないのが残念ですが、とても感動しました。情報があふれ嘘も本当も入り混じる現代において、警鐘を鳴らすような作品でした。文量は上下巻に分かれているだけあって多く、読むのに時間がかかりましたが、とても面白かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2021年1月1日
- 読了日 : 2021年1月1日
- 本棚登録日 : 2021年1月1日
みんなの感想をみる