お坊さんとお茶を 3 孤月寺茶寮三人寄れば (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社 (2016年6月23日発売)
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本棚登録 : 149
感想 : 12
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畏敬の念を抱いているのだと思っていた。誰かが空円に近づいて気を揉むのも、恐れ多い! という感情なのだと。
だというのに突然弧月寺を尋ねた、空円と覚悟の和尚は「愛」と表現。え? これってブラフとして匂わせていたんじゃなくって本当にそっち方面なの? と疑問が噴き出す。
あらすじの内容が内容なので完結も近いし、同性的なあれも本格的に!? なんて覚悟を決めたけど杞憂だったような、違うような……。3人は分かりやすく成長し、前に突き進んでいるけど一作品のファンとしてはモヤモヤしてしまった。
匂わせるのはいいけど方向性は示して欲しいなー、なんて。レーベル的にないとは思うけどどうなんだろう。
空円の壮絶な過去や、覚悟の修業時代をのぞき見れたのは満足なのだがそちらばかりに気を取られ、十分に読み込めなかった気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2016年7月7日
読了日 : 2016年7月7日
本棚登録日 : 2016年7月7日

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