とある男が勤め先の遣いの帰りがけに見知らぬ女から言付けられた漆塗りの箱。「あなたの女主人にお渡しください。決して途中で開けてはなりませぬ。」勤め先への帰路の途中、自宅で一泊した際に男の妻が欲に駆られて箱を開けてしまう。と、箱の中で何かが動いて、黒い気味の悪いものがそこから外へ飛び出して闇の中へ消え去った。男が再び灯火の中で箱の中をよく見れば、そこに入っていたのは、なんと、瞼ごとくじり取った目玉ふたつと陰毛をつけたままえぐり取られた男根であった。(「這う鬼」より)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
幻想文庫
- 感想投稿日 : 2007年6月9日
- 読了日 : 2011年5月21日
- 本棚登録日 : 2007年6月9日
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