O・ヘンリー ニューヨーク小説集 街の夢 (ちくま文庫 お-70-2)

  • 筑摩書房 (2022年12月12日発売)
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感想 : 4
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23の短編と、二人の作家によるO・ヘンリー論、訳者による解説が収録されている。
ひとつひとつの短い話のなかで、読み手の心を掴む工夫が凝らしてあり、新聞で読む小説として人々の興味を引いただろうと思った。
新聞の読者に向けてこれだけたくさんの作品を書くというのは大変なことだ。どれもユーモアと皮肉がたっぷり。世間の話題やその時代の流行を取り入れて書かれた作品たちはきっと誌面で輝いたに違いない。
特に好みなのは「巡回の合間」「賢者の贈り物」「最後の一枚」だった。不思議と親しみを感じるような人間の描き方がなされていると思う。
この本の面白いところは、訳者による解説が一編ごとに添えられているところ。当時のニューヨークの事情に疎くても、訳者が手助けをしてくれるので理解しやすかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2024年4月2日
読了日 : 2024年4月2日
本棚登録日 : 2024年3月28日

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