至福のすし: 「すきやばし次郎」の職人芸術 (新潮新書 46)

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  • 新潮社 (2003年12月1日発売)
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感想 : 13

1980年代のグルメブームで一躍有名になった料理評論家・山本益博による銀座の銘店「すきやばし次郎」の密着取材。店主の本名は“小野二郎”なのだが、「寿司屋で『二郎』じゃ、何となく間が抜けている」という事で屋号を「次郎」にしたという話、またその二郎さんご自身が「酢のもの嫌い」という面白ネタには笑える。「世界一多くの星を持つシェフ」として名を馳せた料理人、ジョエル・ロブション氏が来店してその寿司を堪能するシーンなど迫力ある描写はお見事だが、有名店におもねる山本氏の姿勢には賛否両論。3年間で2千回の食べ歩きをして「料理評論家」という職業を創出した人だけに、手放しの礼賛本ではなく辛口のコメントも欲しかったかな~.. と思わせる一冊。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 匠の技・プロの仕事
感想投稿日 : 2020年12月12日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年8月10日

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