孤愁ノ春 ─ 居眠り磐音江戸双紙 33 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2010年5月13日発売)
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本棚登録 : 580
感想 : 52
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テレビ化されているのを知っていると,主人公二人が旅に出ているのに,手紙を渡すというシチュエーションを作って,キャストに出演機会を与えるという無理矢理さを感じちゃう。居眠り磐音シリーズ33!~田村の謀略で道場を潰され養父母を死に追い込まれた磐音・おこん夫婦には子が宿るが,身は今津屋の寮にいつまでも置いて置く訳にはいかない。周囲の人々に類が及ぶからだ。世話になった人々への文を弥助に託し,船で江戸を出立し,小田原で大久保家から偽手形を手に入れ箱根を越えたが,田村の刺客が江戸から放たれたのを知り,陰のように護りに従った霧子を見破って供に加え,討っ手に小姓組が加わったことを知ると,田村家の刺客との分断を弥助と霧子に依頼する。佐々木家の菩提寺が刈谷にあるのを察知され,雹田平に先回りされるが,少数であったため,これを返り討ちにし,旅は流浪のものとなる~というわけで,系図屋が異人で,青龍刀を振りかざす大して強くない弁髪の刺客を登場させたり,子役にまで登場機会を与えたり,思い出話で死んだ人物まで登場させたり,無理が過ぎる。ストーリーは簡単で,単純化するために忍者が活躍するという更なる無理を・・・イカン!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年6月14日
読了日 : 2010年6月14日
本棚登録日 : 2010年6月14日

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