代がわり―鎌倉河岸捕物控 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2007年6月1日発売)
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本棚登録 : 294
感想 : 16
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第11作は・・・10作目と似た内容で・・・政次としほの仲を縮める~しほの従姉妹が川越から送ってきた薩摩芋を食べ過ぎた亮吉が腹を壊し,小夜は神谷道場で剣術の錬度を上げようと決意する。餓鬼が年寄りを囲んで巾着を奪う事件が警戒していた鎌倉河岸で起こって,あっさりお縄になり,金貸しの小兵衛を襲ったのは別口だと判明した。身内の犯行だと推測がつくが,金貸しの後添えと倅がくっついていて,後添えの弟が子供屋を営んでおり,しほの描いた絵に子供の一人がしほの描いた絵のとおりであった。松坂屋の上州地田舎方の手代が時節でもないのに,掛け取りに出掛けて返ってこないことに心配した隠居の松六は,金座裏に出掛けて,直々に政次に探索を依頼し,体調が戻りつつある亮吉を連れて,熊谷・小川村・川越に来て,糸が途切れたことに気がつき,しほと関わりのある川越藩の助力もあって,味噌油問屋の別宅で松坂屋の手代は重傷を負いながらも発見され,賭け将棋を使った乗っ取り事件が明らかになり,川越舟船で来たしほとの祝言の親戚衆の中で整った~川越が舞台でなくてはならない政次を川越に近づけるためには松坂屋に絡めて。代替わりと云うから,金座裏が宗五郎から政次に代替わりしたかと思わせ・・・松坂屋の手代は既に殺されているモノと思わせ・・・子供屋と餓鬼の巾着切のアイデアは前作に借りたらしい。既に佐伯時代小説は百冊を超えたらしく,記念のリストが加えられている

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年2月25日
読了日 : 2010年2月25日
本棚登録日 : 2010年2月25日

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