兼続謙信稚児説とか長尾政景暗殺説とか日本史のタブーに容赦なく触れています。
あと直江が華渓院と情を通じていたり、暗殺は景勝も華渓院も薄々気づいていたり、
読んでるこっちは落ち着かない設定がぽんぽん出てきます。
東北関ヶ原では野心に取り付かれる直江とあくまで義を貫こうとする景勝とのすれ違いが起こり、内府を討つ事も北の覇権を手にする事も叶わず打ちひしがれる直江。
その後の直江は義と愛のストイックな旦那様。晩年には関ヶ原の頃のすれ違いも解消されて救いがあった。
読了後の感覚は非常に爽やかでした。
清冽な上杉主従が読みたいならこれ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2009年6月2日
- 読了日 : 2009年6月2日
- 本棚登録日 : 2009年6月2日
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