韓国作家の作品を初めて読む。
それも若い女性作家が描いた、
呪詛にも似た罵声と深い悲しみと怒りに満ち溢れ圧倒され息苦しくなる、
とてつもない物語を初めて読む。
散文詩的に語られる兄弟の夢話。アリシアの夢。アリシアの母の夢。
アリシアの弟の夢。コミの夢。
いろいろなものが畦道の犬の死体のように月のように満ちては欠けていく。
私たちに、常に問われる「君は、どこまで来ているのか。」という言葉。
何度も何度もアリシアと一緒に
目の前の悪夢を見ることが大切なのかもしれない。
雨水と埃にまみれて消し去られないように。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2018年11月28日
- 読了日 : 2018年11月28日
- 本棚登録日 : 2018年11月13日
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