ピエタとトランジ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2022年10月14日発売)
3.66
  • (11)
  • (29)
  • (20)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 463
感想 : 28
4

す、すごい、世界観の本だった、、、
な、なんかいも読みたくなる

ミステリー?と分類するには
あまりにも事件のことが書かれてなくて、
事件のことは書かれてるんだけど、
事件を解決するという道筋が書かれてなくて、
ピエタとトランジの2人きりのストーリーと言われた方が、合点がいく。

森ちゃん、ピエタが大好きで、執着してたんだろうなー、
頭がいいからこそ、トランジの事件誘発体質が移っても、なにも思わないと思うから、
番のような2人が羨ましくて、
ピエタという絶対的な存在がいるトランジが羨ましくて、
トランジのことが大好きなピエタにこっち向いて欲しくて、なんだろうなー。

森ちゃんが、トランジに、ピエタを解放しろっていってからが、特に面白かった。

実際トランジはピエタから離れて、
ピエタは、産婦人科医にも晴れてなれたし、
結婚もできたけど、
結局トランジといる幸せには勝てなくて、
ピエタのことをずっと見てたトランジが

ピエタから離れたけど、結局私といるのが1番なんだよ、ふん。
って言ってる気がして、よかったなーーー。

死がふたりを分かつまでね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: love❤️
感想投稿日 : 2022年10月27日
読了日 : 2022年10月27日
本棚登録日 : 2022年10月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする