古谷実さんの原作漫画は未読なのですが、漫画も是非とも読みたいものだ、と思わせてくれる感じでした。原作から入るか映画から入るか、その順番が違うと、印象も大分違うのだろうなあ、と思います。
漫画原作版と、映画版は、大分違う印象らしいので、こっちから入っちゃった分、どんな衝撃を受けることになるんやろうなあ、、、と、ちょっとドキドキしちゃう感じです。
いやしかし、すんげえテンションの映画ですね。染谷将太、二階堂ふみ、このお二人、この映画で始めて知った?感じなのですが、すげえな。よおこんな体当たり演技、やりきったな。感服です。尊敬します。めっちゃしんどかったんちゃうかなあ?いやあ、尊敬。そして、園子温監督も、すっげえなあ~と。めっちゃすんげえ熱量といいますか、間違いなく僕は、打ちのめされました。
なんとなく、なんとなくですが、園監督の、ちょっと前の映画「HAZARD」を、思い出しました。オダギリジョー主演のヤツです。あれは、完全にオダジョー目当てで見たのですが、「おもしれえなあ~!!」とは、正直思うことはなかったのですが、独特なひっかかりは、感じた映画だったのですが、この「ヒミズ」では、あの「HAZARD」にもあったなんらかの引っ掛かり感、やっぱり感じまして。それが、園監督のもっている「何か」なんだろうかなあ?とか、思った次第でした。「HAZARD」のオダギリジョー、カッコよかったんだよなあ。
そして、漫画原作とは全く関係はないはずなのでしょうが、東日本大震災のことを映画内に反映されてます。これを、どうとるか、といいますと、個人的には、園監督が「あえて」でも言及せざるを得なかったほどの気持ちが、あったのだろうなあ。と、「どうしても言わずにはいられない」という思いのほうがより伝わってきまして、そこは園監督を、尊敬する重いが強いです。どうしても、震災を避けて表現することは、できなかったんでしょうね。個人的には、それは、「表現者としての勇気」と、感じ取りました。
とにかく過剰だし、とことんテンション高いし、雨振りすぎっしょ、雨音うるさすぎっしょ声聞き取れねえよ、とか、あんなに可愛い二階堂ふみに好かれてんだから、それだけで幸せっしょ、とか、窪塚洋介やっぱカッチョええなあ~とか、なんだか色々思いますが、うん、見て、良かった。そう思うのでした。あのエンディング、個人的には、すげえグッときました。
- 感想投稿日 : 2017年2月22日
- 読了日 : 2017年2月22日
- 本棚登録日 : 2017年2月22日
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