アンティークFUGA (6) 永遠なる者たち (YA!フロンティア)

  • 岩崎書店 (2010年6月29日発売)
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本棚登録 : 189
感想 : 21
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2011年4月19日読了

終わっちゃった…終わっちゃったよおおおおお(/_;)
もっと彼らと付き合っていきたいと思わされる作品でした。児童文学なので、絶対にBADな展開にはならないのが分かっているからこその安心があるわけですが、それがわかっていてもやはり紗那と唯との別れは辛かった…!!(>_<)

最終巻というだけあって、結構壮大なスケールだった!見せ場も多かったしねー!!
レッドアイとの対峙、彼の求めるものを真に理解した時の反応、ルビーと扇の交渉…ここぞとばかりに見せ場が詰め込まれて、レッドアイとの最後の戦いに収束していく流れが良かった。
しかし、レッドアイが善意を取り戻すシーンはすごかったな。はっきり言ってあんな状況になるなんて、あの場の誰もが思わなかったんだから。雨降って地固まる、っていうのアレは(笑)

両親と再会している最中に、何も告げずに去っていく紗那と唯の心中を思うと切なくなる(ToT)
特に紗那は唯よりも長く風雅といて、精霊の契約よりも兄としての自覚が勝ってきたのか(恐らく本人は否定するだろうが)、レッドアイと対峙してひしと風雅の腕をつかんだまま離さない姿を見ると、風雅を守るというよりも"風雅と離れたくない"というように見えてすごく別れを予感させられた。わかっているからこそ、お互い別れを示唆するようなことは言わないんだとは思うけど(;一_一)
それを察しているのか、レッドアイは粋なことをしてくれたけどねー。多分、彼は全き姿を取り戻し、その力はシャナイアやユイマールを越えたのかもしれない。そして、彼らの関係をきちんと把握し、その上であんな内容を言い出したんだろう。ユイマールはまだ風雅に願われることがるけど、シャナイアと契約しているのは風雅だから、もう願いをかなえる事が出来ない=傍にいられないということに諦めていたのかもしれない。プライドの高いシャナイアが風雅の為に尽くす姿を見て、レッドアイは信じてみようと思ったのかもしれない。そうして、再び紗那が誕生したというのなら、それはレッドアイにとっても絆を信じてみようと言う要因になったんだろう。

両親を取り戻すための冒険は終わったけど、彼らの未来はまだまだこれからなので、幸多いものだといいなぁ。
どうやら番外編出るらしいので楽しみです\(^o^)/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  └ アンティークFUGA
感想投稿日 : 2011年4月20日
読了日 : 2011年4月19日
本棚登録日 : 2011年4月19日

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