いろいろな雑誌やメルマガなどからこの本を知ったことがきっかけでした。
私自身、もっと見やすく、分かりやすい資料を作るための技術やテクニックを知りたかったので、いい機会と思い、読んでみました。
単なるテクニック本に留まらず、資料を作るための心構えに始まり、後半には具体的なテクニックにも言及しており、非常に実践的な一冊だと感じました。
副題にある「おもてなしの心」は、資料作成にどう関係あるのか読む前は疑問もあったわけですが、読み終えて納得しました。資料の作成も読んでもらう対象があり、それを意識しない資料には価値は生まれません。それはどんなことでも同様なのですが、ただの紙だと思ってその点を疎かにしてはいい資料ができるわけありません。改めて、当たり前のことを気づかされました。
「わかる」
・「意味がわかる」→情報の量と質が適切で脳に収めやすい
・「意義がわかる」→論理的・感情的に受け入れやすい(おもてなしの心)
プロフェッショナルな資料の3つの要件
①期待値を理解している
②達成基準が高い
③安心・満足・感動を与える
資料作成のステップ
・意義がわかる(①目的(何のために)、②ターゲット(誰に)、③メッセージ(何を))
・意味がわかる(④構成、⑤ビジュアル化(どうやって)
「おもてなしの心」=user experience=顧客体験
相手の立場に立った分かりやすく、心を動かす表現など、資料を通じてユーザーエクスペリエンスを提供することで選ばれ続ける人材になれる
<この本から得られた気づきとアクション>
・資料作成にも「おもてなしの心」が必要だ
・具体的なテクニックは心がける
・テンプレート集は、困ったときに参考にしたい
<目次>
Chapter1
プロフェッショナルの資料に求められるもの
Chapter2
【意義がわかる資料の作成方法】「目的」「ターゲット」「メッセージ」の明確化
Chapter3
【意味がわかる資料の作成方法】 資料の構成を考える
Chapter4
【意味がわかる資料の作成方法】情報の質と量を最適化する
Chapter5
【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルオブジェクトのテクニック
Chapter6
【意味がわかる資料の作成方法】ビジュアルエフェクトのテクニック
Chapter7
資料のクオリティを高めるヒント
- 感想投稿日 : 2012年11月14日
- 読了日 : 2012年11月13日
- 本棚登録日 : 2012年11月7日
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