30の神社からよむ日本史 (日経ビジネス人文庫)

著者 :
  • 日本経済新聞出版 (2018年7月3日発売)
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 「30の歴史シリーズ」3冊目の読了です。
 神社は、その地域に住む人にとって、信仰の対象であると同時にシンボルです。その場所に古くから存在する神社の歴史をたどることで、その場所の成り立ちや人物との関わりが見えてきます。このシリーズは、歴史を今までとは異なる角度で見ることができるため、非常に興味深く読めます。信仰という点ではなく、歴史の舞台となった場所として神社をとらえることは歴史を見る際にとても価値あるものだと思いました。

<目次>
北海道神宮―なぜ明治に入って札幌神社が創建されたのか
出羽三山―なぜ松尾芭蕉は出羽三山を参詣したのか
塩竃神社―なぜ伊達政宗により厚く信仰されたのか
神田明神―なぜ徳川将軍家は神田明神の祭礼を見物したのか
日枝神社―なぜ徳川家により厚く尊崇されたのか
明治神宮―なぜ渋沢栄一は東京に明治天皇を祀ろうとしたのか
三囲稲荷―なぜ三越本店に三囲稲荷が祀られているのか
乃木神社・東郷神社―なぜ乃木希典や東郷平八郎が祀られたのか
鶴岡八幡宮―なぜ源実朝は暗殺されたのか
鹿島神宮―なぜ安政大地震後に鯰絵に描かれたのか
日光東照宮―なぜ明治維新の際に戦場となるところだったのか
浅間神社―なぜ江戸には浅間神社が多いのか
諏訪大社―なぜ武田信玄は厚く信仰したのか
秋葉神社―なぜ火伏での神がアキバの由来になったのか
熱田神宮―なぜ織田信長は桶狭間の戦いの前に参拝したのか
伊勢神宮―なぜお伊勢参りが江戸時代に大流行したのか
賀茂神社―なぜ孝明天皇は二百三十年ぶりに行幸したのか
御霊神社―なぜ応仁の乱前哨戦の舞台になったのか
愛宕神社―なぜ明智光秀は本能寺の変の前に参拝したのか
平安神宮―なぜ明治に入って明治神宮が創建されたのか
橿原神宮―なぜ明治に入って橿原神宮が創建されたのか
熊野三山―なぜ皇族や公家たちの間で熊野詣が盛んになったのか
湊川神社―なぜ水戸光圀は楠木正成を厚く信仰したのか
出雲大社―造営遷宮費をどうやって集めたのか
厳島神社―なぜ平家は厚く信仰したのか
松陰神社―なぜ長州藩は吉田松陰を祀ったのか
金刀比羅宮―なぜ神社の門前で歌舞伎が興行されたのか
太宰府天満宮―なぜ菅原道真は大宰府に流されたのか
宇佐神宮―なぜ朝廷の人事に影響を及ぼせたのか
水天宮―なぜ大江戸八百八町で大人気だったのか

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年3月15日
読了日 : 2020年3月12日
本棚登録日 : 2020年3月12日

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