臆病者のための億万長者入門 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年5月20日発売)
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学び ⇒

・金融資本の運用で失敗する最大の原因
 ┗①騙されて有り金をすべて失う
  ②手数料をぼったくられる
※投資に過度なリスクをとることではない

◎人生の2つの経済的目的(稼ぎ方)
①人的資本を労働市場に投資して大きな富(効用)を得る
 ┗ここでの大きな富は、金銭を含む「幸福」のこと
②金融資本を金融市場で運用して、最小のリスクで最大のリターン(利益) を得る
→金融資本は人的資本と違い、「幸福」という問題が介入しない
(※「損したけど有意義な仕事」はあっても「損して嬉しい投資はない」)
…損して少なからず学びはあると思う。
⇒金融資本の運用においては①リスク②リターン③コストの3つだけ考えれば良い

・「資産運用」の第一原則は、人的資本の運用を真剣に考えること
-人的資本からより大きな富を得るには?
 ①人的資本への投資によって運用利回りを良くする
 ┗資格やスキル等に投資して、市場価値を高める
 ②人的資本の運用期間をできるだけ長くする
 ┗できるだけ長く働けば、それだけ給料がもらえる

◎年金不安を解消する最も簡単な方法
⇒労働市場での価値を高め、年齢に関係なく稼げるようにする
┗「老後問題」の本質は老後が長すぎることなので、老後を短くすれば良い
※補足:「万が一、日本が破綻しても年金がもらえなくなるわけではない」
┗財政破綻⇒社会保障制度撤廃とはならない
→元々、年金=定年(強制解雇)によって労働市場から退出させられたサラリーマンを救済する制度、だった

・生命保険=「不幸な宝くじ」
 ┗普通の宝くじと違い、もらう時には死んでいる
-そんな生命保険の正しい買い方
 ①最も経費率の低い生命保険に加入する
 ②保障は必要最低限にする
 ③保障が不要になったら即解約する

・大手保険会社が保険の原価を公表しない理由
┗保険会社の手数料がとても高いから
→期間10年の定期保険で手数料率6割以上のものもある
 ┗保険外交員を大量雇用して、会社訪問させる販売方法にコストがかなりかかっているから
⇒対面販売を行なっていないネット保険や共済保険は手数料がその分安いため、その中から自分に適した保険を探そう

・十分な貯蓄ができていれば生命保険による保障は必要なし
→「安心」を手に入れる代償で高い経費を支払っている
→別の方法で安心を確保できれば、無駄な保険は解約すべき
(国民年金、厚生年金、遺族年金等の支給もあるので必要な保障額は思ったより少ない)


NA ⇒
・長期的にスキルや資格を身につけるよう意識し、市場価値を高める

・保険はネット保険に入る

・収入の十分の一は必ず貯金

・株(インデックスファンド)の勉強をする

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年8月17日
読了日 : 2020年8月17日
本棚登録日 : 2020年7月24日

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