封印再度 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年3月15日発売)
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本棚登録 : 8631
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「S&Mシリーズ」の第5弾となる作品。由緒正しき旧家で代々受け継がれてきた木箱と壺、そして蔵で死亡した家主に関する事件が展開される。今回の事件のトリックとしてはそこまで驚かされるものではなかった。子供による証言がキーとなっていたが、証言者の証言には信頼性に欠けていると感じた。
今回は今までの4作品に比べて、犀川先生と西之園さんの恋愛模様?も多く含まれていた。エイプリールフールということでとんでもない嘘を犀川先生についた西之園さんには、読んでいてかなり参ってしまった。だが、それだけ犀川先生が西之園さんを心配したということは、犀川先生にとって西之園さんはもうただの一研究室の学生ではないことが改めて再確認される形となったと感じる。いよいよ、シリーズも折り返しとなるが、犀川先生と西之園さんの関係性の変化にも注目である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森博嗣
感想投稿日 : 2024年2月25日
読了日 : 2024年2月24日
本棚登録日 : 2024年2月14日

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