雪沼の近くに住む人々の出来事を静謐な文章で書いた短編が7つ収録されている。
個人的には「送り火」が一番響いた。
どの短編も呆気なく急に終わるので、「これで終わり?」という驚きの感情を抱いてしまった。その呆気なさが、この街に住む人々のなんてことのない日常であるという雰囲気を醸し出している。
登場人物の感情の起伏が少なく、読んでいて心地良さを感じた。
話の所々に以前出てきた人物の話も交えられていて、それぞれの人物が身近な所で生活しているのだなと感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
堀江敏幸
- 感想投稿日 : 2023年10月31日
- 読了日 : 2023年10月29日
- 本棚登録日 : 2023年10月8日
みんなの感想をみる