三国志〈10の巻〉帝座の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2002年3月1日発売)
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本棚登録 : 1363
感想 : 72

<晋>
全13巻の内この10巻までたどり着いたところで主人公格の登場人物が順に死んでゆく。三国志的予備知識のほとんどない僕は,これはこの先物語はいったいどうなってしまうのだろう,とふと不安になって,とうとう禁断の「読本」に手を出してしまった。なのでここからは壮大なネタバレ話なので読書趣味の先輩諸兄姉はくれぐれもご注意を。
で,どうやら三国志という物語には本当に色々なバージョンがあって北方三国志もそのひとつに過ぎない様だ。だからどこらへんで物語を終わりにするのかも作者の勝手らしい。
でも,三国志的戦国時代後の中国(ニホンの山陰山陽地方の事ではありません)を統一して成った国「晋」の都合によって三国志正史というのはねつ造されているのが事実であって,そっち系?を読んでも面白くもなんともないらしい。面白いのは三国志演義と呼ばれる,それこそ大衆芸能?用のバージョンらしい。この北方三国志ももちろんその演義バージョンBaseで出来ている・・・らしい。
らしい,ばかりで出来ているのが三国志という結論に,あと3巻も残っているのに行き着いてしまった。さてこの後どうするw。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月24日
読了日 : 2021年4月23日
本棚登録日 : 2021年4月11日

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