バルト三国について調べたかったので読む。
最初の方で、バルト三国がいかにソ連に虐げられていたかが理解できる。バルト海を囲む国々の覚え方は面白かった。「一人の婦人が、スウェーデンとデンマークを背にポーランドとドイツの上に膝をつき、フィンランドに向かって頭を垂れ、エストニア、ラトヴィア、ロシアに手を合わせて、平和を祈っている」地図と照らし合わせてみるとイメージしやすかった。バルト三国に深い歴史があるのは、ドイツとソ連という強国に挟まれているからだという理由がわかった。また、ソ連に平和的対抗を示すため、三国をまたいで多くの人が手をつないで訴えた‘人の鎖’なるものを知る。ロシアに近いから北欧やバルトの人はロシアに親近感を持っているという短絡的な考えは改めることができた。
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カテゴリ:
岩波新書
- 感想投稿日 : 2009年7月7日
- 本棚登録日 : 2009年7月7日
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