「飛行機の設計というと、なにか派手なドラマチックな仕事のように想像されるようですが、毎日やっていたことといえば、最初から最後まで、地味な仕事の連続でしたよ」という技術者の言葉を、そのまま誠実に体現した1冊。堀越二郎を中心とする技術者が零戦を設計・開発した経過が淡々と描かれている。堀越がのちに無念の気持ちを語った搭載エンジンの選択の(結果的)失敗云々や、戦後になって海軍航空関係者が反省した「島国根性的なセクト主義は、技術開発の弊害」という面は、いまだに日本に底流している問題と思う。
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- 感想投稿日 : 2013年12月22日
- 本棚登録日 : 2013年12月22日
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