病が語る日本史 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年8月7日発売)
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本棚登録 : 408
感想 : 31
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2021/7/8読了。

この本の趣旨とずれるが、最後まで読んでみて思ったことがある。

教科書でさらりと流していた、教科の一つとしての日本史だったが、大昔から現代まで人々の営みが地続きであることが実感できる内容であるなということだ。

当たり前のことだけど。

例えば、藤原道長が糖尿病に苦しんでいたという当時の日記を追うと、今と変わらない病に平安時代から苦しんでいたんだ、という、変な話だが親近感が湧く。

そして大抵病を患うと神頼みが始まるのだが、原因の分からない当時は真剣に拝んでいたのだろう。医学の進歩には感謝しかない。

歴史に少しでも興味があるなら、病に興味がなくともこの本は楽しめるとおもいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 酒井シヅ
感想投稿日 : 2021年7月8日
読了日 : 2021年7月8日
本棚登録日 : 2021年7月8日

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