小説すばる新人賞受賞作
人の心の機微が、するすると描かれて読みやすい作品だった。
ほとんど愛人のもとにいて、帰宅しない父親
あれ?って思う設定だが、読みゆくうちにその父親像はするっとはいってくる
どの人物設定もなかなかあり得ないが、作者の手にかかると、あらそうなのねと納得してしまう。
不思議な作家だ。
欲を言えば、粧子との距離感がなくなっていく過程を、もっと書き込んで欲しかった。
小説の最終話に近づくにつれて、時間を急ぎすぎた感が否めない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月16日
- 読了日 : 2024年2月16日
- 本棚登録日 : 2024年2月16日
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