朝鮮紀行〜英国婦人の見た李朝末期 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1998年8月10日発売)
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感想 : 29
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著者の紀行文は『日本奥地紀行』以来だ。李氏朝鮮の末期、発展途上の朝鮮半島は、維新後の日本以上に酷かった。また、秀吉が行った侵攻によって日本人に対する憎悪が朝鮮人を支配していたのは、その後の日本と韓国・北朝鮮との関係を思うと辛いものがある。李王朝の統治の旧さと拙さ、日清戦争を経て、ロシアとの関係が難しくなる時代だった。著者の探検家魂は、現代の高野秀行氏に勝っていると感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文科学
感想投稿日 : 2019年12月31日
読了日 : 2019年12月30日
本棚登録日 : 2019年12月31日

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