無芸大食大睡眠 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (1988年3月18日発売)
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感想 : 5
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例えば終戦後から割合と古い時代の新宿の飲み屋について、例えば戦前や終戦直後のアメリカと日本の映画について、例えば古い日本の芸人や女優について、例えば競輪について、という内容であり、僕自身は全く背景知識を持たないし、普段は興味を覚えたこともないのだけれども、阿佐田哲也が書くと、何故だろう、非常に面白く感じる。話の内容の1つ1つが面白いわけではなく、そこから感じられる阿佐田哲也のものの考え方や感じ方が面白く感じられるのだろう。

麻雀放浪記は傑作だった。阿佐田哲也以外の人が書いたもので、それに匹敵する、とまでは欲張らないけれども、それに近いような麻雀小説、あるいは、ギャンブル小説、無頼小説というのは何かあるのだろうか。あったら、是非、誰か教えて欲しいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2011年2nd Half
感想投稿日 : 2011年7月25日
読了日 : 2011年7月25日
本棚登録日 : 2011年7月25日

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