週刊誌に連載されていたのは、ずいぶん前の話である。子供が発売されるたびに買ってくる単行本を、ひそかに楽しみにしていたのが懐かしい。私にとって、ドラゴンボールのハイライトは、セルゲームである。と言っても、何のことか分からないと思うが、セルという怪物(怪物?ちょっと違うな。でも何と言えばよいか分からない)と、孫悟空・孫悟飯が地球の存亡をかけて(地球の存亡をかけて?何かこれも違うな、でも、これも何と言えば良いか分からないな。ただのケンカと言った方がピンとくるかも)戦う場面だ。戦うことに消極的だった孫悟飯が、最後にきれてセルと戦う場面は、なんとも言えず、カタルシスを感じたものである。このセルゲームで、話は完結している。ミスターブーとの戦いなどがテーマとなる続きは、むしろ、後日談とでも言うべきものであり、私自身、セルゲームが終わってからは、そんなに熱心な読者ではなくなってしまった。鳥山明は、アラレちゃんの作者でもある。アラレちゃんの話も、この孫悟空の話も、それまでのどんな漫画にも似ていない話だと思う。そういう意味で、オリジナリティの高い漫画家だな、って思っている。
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- 感想投稿日 : 2007年2月12日
- 読了日 : 2007年2月12日
- 本棚登録日 : 2007年2月12日
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