今をときめく宮藤官九郎による業界エッセイ。これだけ期待を裏切らず、「クドカン」あるいは「くんく」をやるのは大変だなって逆に考えてしまった。正に本人が後書きで書いているように、これを書いたのが彼じゃなかったら腹が立って仕方がないかもしれない。
脱力系のエッセイなんだけど、それでもパワフルに読んでしまうのは、別に内容がおもしろいからではなく、まさに本人が時代の風に乗っているからだろう。実際、「そうか、売れている演劇関係の人ってこんな日々を送っているんだ」って、目から鱗が落ちるような気がした。
才能があり、馬力がなければ死んでしまいそうな世界である。僕は行きたくないな。行きたくても行けないけどね。
2005/8/14
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ・対談など
- 感想投稿日 : 2010年8月28日
- 読了日 : 2005年8月14日
- 本棚登録日 : 2005年8月14日
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