西暦2123年の太陽系を舞台にしたこの物語は、ある意味でガンダムの世界に似ている。もちろん、巨大なモビルスーツなどは登場しないが、印象的な登場人物が次々の見せ場を作り、むなしく散っていく。このむなしさがこの物語の奥底にある。
それにしても、どんどん殺すものだ。読んでいてびっくりしてしまう。しかし、それがこの物語の大きな意図なのだろう。最後の8行の静寂が、この大冒険活劇のすべてを包み込んでしまう。ため息と共に。
2006/5/30
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2010年8月28日
- 読了日 : 2006年5月30日
- 本棚登録日 : 2006年5月30日
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