キャリアカウンセラー小島貴子氏が、新聞紙上で掲載していた一問一答をまとめたもの。全体として、若い人からの「働くこと」に関する悩みに答える形になっている。
ある機会に氏の講演を聴き、その暖かさ・わかりやすさ・説得力に感銘を受けてすぐに買ってしまった本である。全編を読んでみても、その印象に変わりはない。本の中にも書いてあるように、こういう大人が必要なのだと思う。
その一方で、こういう「本」が必要になってしまう世の中のというのはちょっと寂しいような気がする。本ではなくて、身近な人がこういう相談に乗れるのが、本来の社会の姿ではないだろうか。
ひとつひとつの回答が実に誠意にあふれていて、思わず「うんうん」とうなずいてしまうようなものなのだけど、一冊の本になってずっと読んでいくのはちょっと苦しかった。実際新聞連載のような形で、毎日ちょっとずつ読んでいるようなのが一番心にしみるように思う。
2007/10/24
読書状況:読み終わった
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教養・解説
- 感想投稿日 : 2010年9月10日
- 読了日 : 2007年10月24日
- 本棚登録日 : 2007年10月24日
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