2022.6.13市立図書館 →6.16入手
ひさびさに図書館に出向いて、コミックの棚をざっとながめてみつけた掘り出し物(マンガに予算はつかず棚にあるのは関係者の寄贈によるものだと思われるが、行きつけの館は新しめの作品もひょいと入っているし趣味が合うのがありがたい。よしながふみ揃ってるし「スピン」とかもあったし)。
初出はWebサイト「MouRa」(2005-2007)、2007年単行本化。
2015年秋著者逝去ののち、2016年春、巻末に穂村弘の解説と「給水塔占い」を加えた新装版で復刊。
とある女性の往きて帰りし物語。いそがしくままならぬことの多い日常の中、鳥と老猫に導かれるように迷い込み、蓋をしてた記憶の蓋が少しずつ開き、人生をリフレッシュするようなふしぎな体験。フジモトマサルさんの動物たちが穏やかに等身大に暮らしている異世界に自分も迷い込んだような気分だった。読み終えて、そうだったのかと思いながらもう一度読み返す。給水塔占いをやってみたら、実際に言い当てられているような感覚があって、余韻に浸りたい作品。
フィルムがかかってしまっているが造本も凝っている愛蔵版なのでそのうち手に入れたい。
追記)さっそく手に入れた。思ったとおり、カバー(トレーシングペーパー)の両面への印刷+本体表紙をあわせて、物語の世界が立ち上がってくるようで、いくらでもながめていられる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2022年6月13日
- 読了日 : 2022年6月14日
- 本棚登録日 : 2022年6月13日
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