2016.4.23市立図書館
日本で言えば井上ひさしあたりがやっていたような試み。一つの内容をさまざまな言葉遊びやパスティーシュなどで変奏してみせる文体見本帳。フランス語の原著を日本語に翻訳する段階で翻訳不能なものももちろんあるが、そこは訳者の工夫で日本語での似たような遊びに変換したりしていて(というあたりはルイス・キャロルやジェイムス・ジョイスの翻訳の苦労に通じる)、おもしろく読ませる。
こういうのをうまく訳して読者を楽しませることができたらまさに翻訳者冥利なのだろうなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
言葉・専門書・テキスト
- 感想投稿日 : 2016年5月4日
- 読了日 : 2016年5月5日
- 本棚登録日 : 2016年5月4日
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